こんいちは、ayurinnです。
2025年1月23日放送の『潜入!リアルスコープ』は、大人の社会科見学をテーマに、工場や研究施設など気になるところに潜入するという内容。
中でも、気象庁のJAMSTECという研究施設への潜入が気になりました。
「JAMSTEC」とは、国立研究開発法人海洋研究開発機構という組織。
名前を聞いただけでは、どんなことをやっている施設なのかわからないですよね。
番組では、南海トラフ地震研究の最前線と紹介されていました。
- このような研究施設に入る(就職する)には、どうしたらいいの?
- JAMSTECではどんな人が働いてるの?
- 労働環境や必要なスキル、年収は?
など、いろいろなことが気になりますよね。
そこで今回は、気象庁JAMSTECについて、気になることを徹底調査!
少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
気象庁JAMSTECに入る(就職する)には?
そもそも気象庁JAMSTEC(ジャムステック)が行う取り組みについて、公式HPで次のように説明されています。
JAMSTECは海洋国家の日本において、海の研究を通じて、科学技術の向上、学術研究の発展、地球や生命の理解などに広く貢献するための活動に取り組んでいます。
引用元:JAMSTEC国立研究開発法人海洋研究開発機構HP
地球環境の把握、海洋資源の利用、地震・火山活動に関する調査研究を進めるとともに、それらの研究を支える探査機・観測機器の運用や技術開発を行い、さらには、革新的な成果や発見につながる最先端の研究を推進しています。また、研究活動によって得られたデータから新たな価値を生み出し、政策的な課題解決や社会・経済のニーズに貢献するための研究開発を進めています。
そんな研究施設で働くには、どうすればいいのでしょうか?
特別な採用ルートがあるのかなと思ってしまいましたが、通常の会社と同様に、採用試験を受けて合格すると、職員として働くことができます。
JAMSTECには、研究員だけでなく、様々な職種の方が働いており、HPの採用情報によると、研究員、船員、技術職、事務職などの職種が掲載されていました。
募集職種により、通年で募集されているものや、応募期間が決められているものなどさまざま。
国の災害対策における重要研究拠点でもあるので、就職するには、厳しい応募条件をクリアする必要があります。
研究員として働きたいと思った場合は、採用職種に関係する研究もしくは技術開発に関連する分野の博士号が必要です。
技術職においては、学歴の他に、その業務に必要な資格やスキル、経験が求められています。
事務職についても、大卒以上という学歴に加え、担当する業務によっては、大学における研究または研究支援の実務経験、大学・研究機関等で、競争的資金等の外部資金による受託業務・受託研究の推進にかかる業務経験が3年以上あることという条件が求められているものも・・・。
さらに、金融機関、商社、コンサル等で、会計・法務の知識を活用した創業支援やM&Aの経験、技術系の営業経験を持ち、創業支援に興味がある方といった条件が求められる業務も。
かなり厳しい条件を勝ち抜いたエリートの方々が、働いている施設のようですね。
「こんなにすごい応募資格が必要だなんて、就職するのは無理だ。」と思ってしまったそこのあなた、まだあきらめてはいけません。
他にも、臨時研究員という研究員の補助的な業務を担う職員が募集されています。
こちらの職種は、ほかの職種よりは、応募資格が緩やかです。
- 学歴は、高等専門学校・短大卒以上、またはこれと同等の俊樹を有する者。
- 基本的なパソコン操作ができる者。
- 実務経験は不問で、未経験者の方の応募を歓迎。
というもの。
なお、どの職種についても、世界を股にかける研究施設のため、英語のスキルは必須のようです。
そして、そもそも、海が好きという思いと探究心が必要。
少しでも興味がある方は、JAMSTECのHPに詳しい採用情報が掲載されていますので、参考にしてみてください。
また、インターンシップや、1day仕事紹介なども実施しているようなので、ぜひ、ご自身の目でどんな仕事なのか確かめてみてくださいね。
気象庁JAMSTECで働いてるのはどんな人?
- JAMSTECが設立されたのは、1971年。
- 横須賀本部・横浜研究所・むつ研究所・高知コア研究所・国際海洋環境情報センター(GODAC)・東京事務所の6拠点。
- 職員数は、938人。
(※2024年4月1日現在)
HPに掲載されていた職員インタビューによると、研究員として働く人たちは、国内外の様々な研究施設や大学等で、関連業務の研究経験がある方がほとんど。
女性の研究員も多く、結婚、出産、育児などを経て、キャリアを重ねている研究員の方も多いようです。
また、国籍や性別を問わず採用しているため、様々な国籍の方が働いているとのこと。
さらに、海洋研究と一言で言っても、研究分野は様々。
環境変化を研究するチームや海底資源を研究するチーム、地震が起きるメカニズムについて研究するチーム、その研究に必要な機械やセンサーを開発するチームなど・・・。
研究のための機械を動かす技術職の職員、様々な研究を円滑に進めるためのマネジメント的な業務を行う職員など、たくさんの職員の方々の協力によって、業務が成り立っているようです。
気象庁JAMSTECの労働環境・年収徹底調査!
そんな国際的な研究施設で働く方々の労働環境や年収が気になりますよね。
労働環境
雇用形態を調べてみると、定年制職員や任期制職員という表記が・・・。
研究員は、任期制職員の方がほとんどのようです。
雇用期間は、1年間(1回の雇用期間は、1事業年度で、プロジェクトの進捗状況や勤務実績等により契約更新可能)。
勤務時間は、専門業務型裁量労働制という始業及び終業をはじめとする、時間配分の決定および業務遂行の方法は、勤務者の裁量に委ねられています。
給与は、年俸制(1/12を月々で支給)。
また、技術職、事務職の方の多くは、定年制職員。
説明を読む限り、正社員という扱いのようです。
6か月間の使用期間の後、本採用という流れ。
9:00~17:30が勤務時間で、給与は月給制。
基本的に、土日祝日は休日のようですが、担当業務によっては、流動的に勤務日が決定されるようです。
海洋研究のため、船の上で、2か月間勤務するという場合もあるようですよ。
年収
海洋研究施設で働く方の年収とは、どのくらいなのでしょうか?
採用募集の案内によると、
- 研究員の参考年俸は、600万円~700万円程度(経験・能力などを考慮の上決定され、賞与および退職金も含む)
- 事務職の年収は、570万円~670万円程度(月給制で月に35万円~40万円程度、賞与年2回、諸手当含む)
- 技術職の年収は、400万円~650万円程度(月給制で月に25万円~39万円程度、賞与年2回、諸手当含む)
とのこと。
一般的なサラリーマンと、そんなに大差はないようですね。
研究職というと、もっと大きな額が支給されているのかなと思ったのですが、そんなことはないようです。
海外の研究員だと、研究成果により、大きな報酬を得ているという話も聞こえてきますよね。
日本は、研究職に対する待遇や報酬が低いという噂も耳にしますし、優秀な研究員は、海外に出て行ってしまうという話も・・・。
研究という仕事は、一般的な仕事のように生活に密着することはなく、日常生活において、研究の恩恵を感じることは少ないですよね。
ですが、大災害から逃れるための対策に役立ったり、日本の資源の有効活用に寄与したりなど、縁の下の力持ち的な重要な仕事だと感じています。
日本全体が物価上昇にあえぐ重苦しい空気に包まれていますが、仕事に対して、それに見合うだけの対価が支払われる社会になることを願うばかりです。
気象庁JAMSTECが『リアルスコープ』で特集
2024年1月23日放送の『潜入!リアルスコープ』では、気象庁JAMSTECに潜入。
普段、見ることができない海洋研究の中心的施設にカメラが潜入するということで、どんな情報が得られるのか、今から楽しみです。
近年、大きな地震も頻発し、南海トラフ地震の発生可能性も、年々、高まっていますよね。
そんな地震予知の拠点として、大いに期待されているJAMSTECでは、どのような手法で研究が行われているのか、研究はどの程度進んでいるのか、知っておいて損はないでしょう。
日ごろから、災害に対する備えをしておくことは、大切なことです。
恐れすぎずに、日々の備えができるよう、今回の放送で学んでみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、『潜入!リアルスコープ』で特集される気象庁JAMSTECについて、徹底調査してみました。
- 海洋研究の拠点であるJAMSTECに入るには、一般企業と同様に、採用試験を受ける必要があります。
- 研究員の他に、技術職や事務職として働いている職員も多く、職種により、募集期間は様々。
- また、求められる応募資格が厳しく、専門的な知識はもちろん、様々な経験も求められます。
- そんな厳しい採用試験を勝ち抜き、JAMSTECで働いている人は、国籍も性別も様々。
- 他の研究施設や大学で研究のキャリアを積んできた研究員や、研究に使用する機械の開発や操作を行う技術職、研究を円滑に進めるためのマネジメントなども行う事務職など、多くの職員が働いています。
- また、職員の方々の年収は、職種により幅がありますが、400万円から700万円程度のようです。
未知の大災害に備え、最先端の研究が日夜行われているのがJAMSTECという機関です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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