こんにちは、ayurinnです。
現在、放送中のドラマが佳境に入り、4月以降に放送が始まる各局のドラマの放送予定が明らかになってきました。
中でも、テレビ朝日系で放送される木曜9時のドラマ『PJ~航空救難団~』に注目。
航空自衛隊全面協力の下、極限状態で災害救助を行う航空救難団の過酷な任務や訓練など、手に汗握る緊迫の様子を壮大なスケールで描くという本作。
内野聖陽さんが主演を務め、神尾風樹さんや石井杏奈さん、犬養貴丈さんらが、わきを固めるという豪華さ。
内容も気になりますが、こういうお仕事ドラマだと、「その職業に就くにはどうしたらいいの?」ということが気になってしまう今日この頃。
そこで、今回は、ドラマを見て同じように「航空救難団になるにはどうしたらいいの?」と思った方のために、徹底調査してみました。
- そもそも航空救難団とは、どんな組織なのか?
- 航空救難団になるには、どうしたらいいのか?
- 条件や必要なスキルってあるの?
- 年収や勤務形態はどうなっているの?
など、ご紹介しちゃいます。
少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
航空救難団とは?
「航空救難団」とは、航空自衛隊に設置されている航空自衛隊による捜索救難の中核を担う組織のこと。
1961年7月15日に創設されたという航空救難団。
組織のモットーは、「他を生かすために」。
航空救難団は、10個の救難隊と4個のヘリコプター空輸隊から組織され、全国の主要な航空自衛隊の基地に配置されています。
航空救難団司令部(飛行群本部)は、埼玉県狭山市にある入間基地にあるそうです。
組織の創設から今まで、2,600人以上の人々を救助しているのだとか。
主体である救難隊では、過酷な環境で昼夜を問わず活動する航空自衛隊や航空自衛隊以外の自衛隊で発生した墜落事故などで、機体および乗員の捜索救難・救助活動が使命。
救難隊で活動する救難員は、通称メディックと呼ばれ、救難捜索隊や救難救助ヘリに搭乗し、練度の高い航空救難隊を組織しています。
さらに、4個のヘリコプター空輸隊は、大型ヘリコプターを運用し、災害派遣では要救助者の救助、休館の空輸、被災者の空輸、物資の空輸を行う部隊。
また、大規模火災では、消火薬剤や海、河川の水を使って空中消火を行うことも。
そして、その輸送力の大きさから、平常時には航空自衛隊のレーダーサイトへの補給・空中輸送任務を担うこともあるようです。
航空救難団になるには?(条件や必要なスキルは?)
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
航空救難団になるには、どうしたらいいのでしょうか?
そもそも、航空救難団は、自衛隊の一組織なので、まずは、自衛隊に入らなければなりません。
ちなみに自衛隊に入るためには、いくつかのルートがあります。
- 18歳以上33歳未満であればだれでも受けられる一般曹候補生か自衛官候補生試験を受け、入隊する。
- 一般大学や大学院を卒業し、幹部候補生を目指し入隊する。
- 高校卒業後に防衛大学校や防衛医科大学校に入学し、幹部候補生として入隊する。
- 中学校を卒業後に、高等工科学校の生徒となり入隊する。
- 高校・中等教育学校卒業もしくは高専3年修了、高卒程度の学力があると認められる者が、航空学生なりパイロットとして入隊する。
ご自身の年齢や条件に合わせて、ベストな入隊方法を検討してみてください。
このようにして、自衛隊に入隊した後、航空救難団になるためには、救難員選抜試験を受ける必要があります。
この救難員選抜試験は、過酷な状況下での高度な救助活動が求められるため、厳しい条件や数多くのスキルが求められます。
まずは、救難員選抜試験における資格要件について、紹介します。
- 28歳以下の空曹または空士長
- 各特技職の中級(5レベル)以上の特技を付与されている
- 長期勤務の意思が強固で、かつ、勤務成績が優良なもの
ちなみに、2番目の資格要件に示されている特技とは、自衛隊の職務内容に応じて求められる遂行するために必要な知識、技能、身体的能力、心理的適性のことで、その特技の習得度によりレベルが分類されているようです。
この資格要件を満たす者だけが、救難員選抜試験を受けることができます。
実は、この救難員選抜試験の内容が、かなり過酷なものでした。
試験科目・身体的要件は、次の通りです。
- 水泳検定:クロール500mを12分59秒以内、横潜水を25m以上、水深4mでの呼吸停止30秒以上、立ち泳ぎ5分以上
- 体力検定:懸垂10回以上、腕立て伏せ40回以上、腹筋45回以上、かがみ跳躍45回以上、300m走64.9秒以内、重量物(65キロ)搬送200m以上
- 航空身体検査等:遠距離視力0.3(矯正1.0)以上
やはり、過酷な災害現場で、自身の身を守りつつ、いち早く被災者の救助活動を行うためには、並外れた鍛錬が必要だということなのでしょうね。
航空自衛隊所属とはいえ、水泳試験でもかなりの高度な泳力が求められるようです。
空だけでなく、あらゆる現場での災害救助のスペシャリスト集団ということなのでしょう。
航空救難団は、その高い災害救助能力から、他の組織では救助が不可能な災害現場にも出動することから、『救難最後の砦』と呼ばれることもあるようです。
航空救難団の年収・勤務形態徹底調査
そんな災害救助のスペシャリスト集団・航空救難団。
自分の命の危険を冒してまで、災害救助の使命を果たし、その職責を全うするため日夜努力を欠かせない彼らですが、年収や勤務形態はどうなっているのでしょうか?
年収
いかに、命を懸けた危険な現場での任務を行うとはいえ、救難員は自衛隊に所属しているため、自衛官としての給料形態に基づき、給料が支給されます。
ちなみに防衛省が公開する自衛官の給与は、
- 自衛官候補生が、初任給157,100円
- 一般曹候補生が、初任給203,600円
- 幹部候補生(短大卒・一般大卒)が、初任給243,000円
- 幹部候補生(大学院卒)が、初任給258,600円
です。
この金額は、基本給のみなので、職責により各種手当が上乗せされていきます。
さらに、年収として公開されている金額をまとめてみると、
- 20代前半で、約374万円
- 20代後半で、約428万円
- 30代前半で、約440万円
- 30代後半で、約509万円
- 40代前半で、約599万円
- 40代後半で、約630万円
とのこと。
金額だけを見ると、あんなに危険な任務についているのに、「あんまり普通のサラリーマンと変わらないなあ。」と思ってしまいますが・・・。
通常は基地に常駐するため、家賃や水道光熱費、食費、などの生活費が一切かかりません。
体力をつけるための体育館やグランド、プールやスポーツジムなど施設も完備されており、至れり尽くせりなのも魅力の一つ。
興味がある方は、ぜひ、防衛省の知跡などをチェックしてみてくださいね。
勤務形態
災害はいつ起こるか分かりません。
そんな緊急事態にすぐさま対応するため、24時間365日態勢でスタンバイしている必要があります。
しかし、勤務時間は、意外にも通常の会社員と変わりません。
基地に常駐しているため、起床時間が決められているという違いはありますが、仕事が始まる時間は、8時15分から。
昼休憩の1時間を挟み、仕事が終わるのは、17時。
土日は基本的には休みです。
しかし、任務の特性上、持ち回りで当直勤務や警衛勤務があるようです。
平常時は、一日の終業時間の大半を訓練に費やします。
航空自衛隊であれば、航空機の飛行や整備訓練、陸上自衛隊であれば、射撃訓練やヘリコプターからの降下訓練、海上自衛隊であれば、給油訓練や水泳訓練といったものです。
いかなる非常事態にも対応するため、実戦に近い形で何日間も野外で過ごす訓練を行うなど、かなりハードな体力が求められる訓練もあります。
海上自衛隊であれば、長期の会場生活に慣れるために、船の上で生活する訓練も行われます。
いつでも出動できるよう、緊張感をもって仕事に当たる必要はありますが、勤務形態は意外にも規則正しいようですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「航空救難団になるには?」というテーマで、航空救難団になるための条件や必要なスキル、年収や勤務形態などを徹底調査してみました。
- 航空自衛隊の一組織である航空救難団に入るためには、自衛隊に入隊する必要があります。
- 年齢や各種条件により、いくつかの採用ルートが用意されているので、自分の状況に合わせて選んでみてくださいね。
- その後、救難員選抜試験を受け、合格すれば、晴れて航空救難団への入団が認められます。
- また、年収や気になる勤務形態についても紹介。
興味がある方にとって、お役に立てたらうれしいです。
かなり厳しい条件を求められる航空救難団ですが、人の命を救い、災害現場の復旧にいち早く対応できるという大変やりがいのある仕事だと思います。
この記事を読んで、さらに興味を持った方は、ぜひ、ご自分でも調べてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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