こんにちは、ayurinnです。
2025年8月8日公開の映画『近畿地方のある場所について』。
男女が並んで映るティザー映像が公開されるや否や、「この男女は誰なのか?」「二次元コードを読み込むと映し出される画像は、どんな意味を持っているのか?」など、世間をにぎわせています。
原作が発売された時にも、意味深なタイトルと不気味な表紙絵、不吉な予感を感じながらも手に取らずにはいられないような雰囲気を醸し出しており、たちまち話題沸騰。
そんな話題作が映画で実写化されるということで、私も興味津々に・・・。
- 「本当に作られた物語なの?」
- 「実話では?」
- 「作品に登場する場所は実在するのでは?」
という憶測が飛び交う中での映画化ということもあり、ロケ地がどこなのかとっても気になってしまいました。
そこで今回は、映画『近畿地方のある場所について』のロケ地について、徹底調査!
さらに、ネタばれアリの感想も公開しちゃいます。
少しでも興味がある方はぜひ、最後までお付き合いください。
映画『近畿地方のある場所について』ロケ地は原作のモデルで実在の場所って本当⁉
空が赤く染まり、不吉な印象を感じさせるこちらの画像。
山の麓に作られたダム、橋、神社、など、『近畿地方のある場所について』に登場する場所が点在するモチーフ画像です。
実際に、この画像に一致する実在の場所はなく、それぞれのイメージに合う実在の場所を張り合わせて作られた合成映像とのこと。
ですが、画像自体は合成だとしても、それぞれの場所は実在しているということは・・・。
「やっぱり、この物語も実話なの?」と、背筋が冷たくなってしまったのですが・・・。
今回の実写化に伴い、「映画の撮影はこの実在の場所で行われたのでは?」という考えもわいてきました。
現在、映画の映像はほとんど公開されていないので、ロケ地のヒントはとても少ないですが、原作に描かれた舞台をヒントに、ロケ地を考察していきたいと思います。
タイトルにある通り、近畿地方でロケが行われたと想定し、「撮影場所はここでは?」と思われる場所をご紹介したいと思います。
奈良県生駒山
原作描かれる「●●●●●という近畿地方の山」。
「●●●●●」の部分を「いこまやま」と表記すると合致しますよね。
さらに、「県をまたぐ山」で「南北に連なり」「東が奈良県で東西に分かれている」という記述があるため、ほぼこの場所がモデルになったと確定していいのではないでしょうか?
実際に、生駒山は霊山とも言われており、心霊スポットが多いことでも有名です。
物語では、オカルト体験談として、山から「おーい」という掛け声が聞こえてきたという描写もあるため、この場所で撮影が行われた可能性は高いと思います。
気になる方は、ぜひ、実際の地図と照らし合わせてみてくださいね。
滝畑ダム(大阪府河内長野市)
この場所は、映画のティザー映像にもつかわれていて、原作の表紙絵にも使われているダムではないかと言われている場所です。
実際に滝畑ダムの画像とこの画像を照らし合わせてみると、そっくりなことが確認できます。
両脇を山に囲まれ、ダムの後方にも山がそびえているのです。
『近畿地方のある場所について』では、ダムに飛び込んで亡くなってしまった方の話も何度か登場するため、その時の撮影場所として、この滝畑ダムが使われた可能性が高いのではないでしょうか?
大梵天王社(だいぼんてんのうしゃ)(大阪府河内長野市)
先ほどご紹介した滝畑ダムに隣接する形で建てられています。
滝畑ダムの完成に伴いそこにあった集落が水没。
その氏神として祀られていたのが、「大梵天王社」なんだそう。
創建された年は不明とのことですが、1345年の棟札が見つかっており、南北朝時代から鎮座していたのではと言われています。
この「大梵天王社」は山の麓に作られた鳥居から、長い階段を上った先に本殿があります。
実は、この山自体がご神体であると言われており、『近畿地方のある場所について』の中に登場する山の設定ともリンクしていると話題に・・・。
神域でのホラー映画の撮影は、倫理的に難しい可能性もありますが、鳥居のみなど、どこかの映像に使われている可能性は高いのではないでしょうか?
実際の映画で確認してみたいと思います。
【ネタバレ】原作「近畿地方のある場所について」感想
ここからは、私が実際に原作の「近畿地方のある場所について」を読んだ感想をまとめてみたいと思います。
まず、この作品は、モキュメンタリーという手法で描かれたフィクション作品であるという前提で書かせていただきます。
ちなみに、モキュメンタリーとは、「ドキュメンタリーの形式を用いて、フィクション作品を制作する手法やその作品のこと」。
原作の「近畿地方にある場所について」は、オカルト雑誌の編集者とフリーのライターのやり取りから始まります。
その中で、読者から寄せられた体験談や相談、取材メモやインタビューなど、誰かが体験したオカルトを探っていく形で、近畿地方のある場所に起こっている奇妙な現象を追究していくという形で物語が進行。
よく見る体験談や恐怖体験と同じように、あっという間に読み進められるのが特徴のこの作品。
こういった体験談にありがちな「確信を衝いていない」「奇妙だけど原因がわからない」といった、少しだけもやもやが残る話が積み重ねられていく・・・。
こうして読者にも少しずつ奇妙な感覚が蓄積し、言いしれない恐怖に襲われていくホラー作品だと感じました。
事実、本書を読んでいるときはそんなに怖いと感じなかったのです。
自分とは、まったく違う世界の話であり、次はどんな体験談が飛び出すのだろうとどんどんと読み進めてしまいました。
そして、物語の終盤、なんだか妙な記載が目立つようになります。
オカルト雑誌の編集者が失踪する前の記述が何度も出てくるのです。
少しずつ、内容を変えて・・・。
そのたびに、「『近畿地方のある場所について』はここでお終いです。」という言葉を残しながら、また、新たな体験談やインタビューなどが紹介されていきます。
もうここまで来てしまうと、読者側も後戻りできません。
この作品に取りつかれてしまったように、読み進めるほかに方法はありません。
私は、すべての話が公開されてから読んだので、一気に読み進めることができましたが、この作品をリアルタイムで連載に合わせて読んでいたら、次の公開が待ちきれなかったことでしょう。
そして、この作品の本当の最後を読んだ瞬間、背後に視線を感じるような、寒気を感じるような恐怖が押し寄せてきました。
暗闇を見たり、目を閉じたりしていると、何気なくこの物語をのことを思い出している自分がいます。
ここまで感想を書いてきましたが、私も、この作品に取りつかれてしまった一人かもしれません。
「みつけてくださってありがとうございます。」
まとめ
いかがでしたか?
今回は、話題のベストセラー「近畿地方のある場所について」の実写映画化に伴い、映画『近畿地方のある場所について』のロケ地を徹底調査してみました。
実際の映画の映像もほとんど公開されておらず、ロケ地情報もほとんど出ていなかったため、原作に描かれている情報から考察。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ、実際に映画『近畿地方のある場所について』を見て、答え合わせをしてみてくださいね。
私はホラーが苦手なので、映画を見ることはできないかもしれませんが、新たな情報が分かり次第、情報を更新していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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