こんにちは、ayurinnです。
日課のニュースチェックをしていたら、気になるニュースを発見。
そのニュースというのが、現在開催されている関西万博で、禁色を着用したショーが開催され炎上(!?)しているというもの。
その渦中の人物が、衣紋道を掲げる雅ゆき。
- 関西万博で開催されたショーで何があったの?
- 衣紋道雅ゆきとは何者?
- そもそも禁色とは?
- 他にも、禁色ってあるの?
など、気になることを皆さんにもご紹介したいと思います。
少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
関西万博で禁色を着用したショーを開催し炎上!?
今回、ネットニュースを騒がせているのが、こちらの投稿です。
海外の観光客もたくさん訪れている大阪万博のステージで、日本文化への理解を深めるために開催されたショーのようです。
開催されたのは、2025年4月28日。
「京都きもの学院京都本校」が主催、着物専門店「衣紋道雅ゆき」が共催を務めていた今回のショー。
日本の宮廷装束文化を題材に、宮廷装束や十二単を着用したモデルたちが、ステージを練り歩くというもの。
この説明だけ聞くと、「何が問題なの?」と疑問が残るのですが、このショーで着用された宮廷装束の色が問題に・・・。
その色というのが、禁色とされ、天皇陛下だけがお召しになられる「黄櫨染(こうろぜん)」。
その禁色の宮廷衣装をモデルの女性が着用していたことで、批判が噴出し、炎上が発生。
X(旧Twitter)にも多くの意見が寄せられています。
今回の『大阪・関西万博』の名誉総裁を秋篠宮さまが務めていることも指摘。
世界的にも、注目されている万博という催しで、皇室への配慮を欠いたショーに、さらなる批判が集まりそうです。
衣紋道雅ゆきとは何者?
今回、炎上のきっかけになったX(旧Twitter)を投稿し、問題のショーの共催も務めていた「衣紋道雅ゆき」。
一体、何者なのでしょうか?
「雅ゆき」という人名のような名称だったため、「どんな人物なの?」と勘違いしてしまいましたが、
「衣紋道雅ゆき」とは、京都にある十二単・平安装束、花嫁衣裳の専門店。
そんな「衣紋道雅ゆき」は次のような目的を掲げ、NPO法人も設立しています。
この法人は、学生・社会人・地域・観光客全ての人に対して日本の民族衣装である着物と十二単などの衣紋道に関する普及事業及び古来の文化の伝承と、後世に伝える為に人材育成事業、並びに国際交流活動を通じ相互の理解を深め、京都における文化・産業の発展に寄与することを目的とする。
引用元:内閣府NPOホームページ
そして、こちらの理事長を務めているのが、峰村有紀さん。
十二単研究家、きもの文化大学学長という肩書を持ち、十二単や宮廷装束などの普及事業に注力。
山科流、高倉流で衣紋道を学び、その技術を着物の着付けに取り入れているのだそう。
中学・高校・大学・各種団体などで、着付けやマナー、十二単のセミナーなどを開催し、国内外で文化普及活動を実施。
テレビ、新聞、雑誌などのメディアでも取り上げられる有名な方のようです。
私は、世間の動きに疎い方なので、存じ上げませんでしたが、京都に観光に訪れた方向けに、着付け体験プランなども用意されており、好評のようです。
そもそも禁色とは?
恥ずかしながら、今回のニュースで初めて「禁色」の存在に気が付いた私。
学生の頃に学んでいたのかもしれませんが、すっかり忘れていました。
そもそも「禁色」とは、8世紀の律令制において、位によって着る衣服の色が決められ、他の人は着ることが許されなかった色のこと。
禁色としてもっともな有名な色として、聖徳太子が制定した冠位十二階の色を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
私も、そういえば、だいぶ前にそんなことを学んだようなと思い出しました。
一般の禁色は、位によって決められた色なので、頑張ってその官職につけば身に着けることが可能でした。
ですが、どんなに頑張っても一般人が決して着用できない色があったのだそう。
その色は「絶対禁色」と言われるもの。
この「絶対禁色」は、天皇以外が着用することは許されていません。
そして、その色というのが、「黄櫨染(こうろぜん)」という色なのだそう。
今回、問題となったショーで着用された色が、この「絶対禁色」と言われる「黄櫨染」でした。
この「黄櫨染」という色は、現在の天皇陛下が「即位の礼」でお召しになっていた金茶色の袍の色です。
現在においても、天皇以外が着用することは許されていない日本の禁色だそうです。
他にも禁色ってあるの?
律令制において、禁色が定められていた時代には、「支史色(くちなしいろ)・黄丹(おうに)・赤色(赤白橡あかしろつるばみ)・青色(青白橡あおしろつるばみ)・深紫(ふかむらさき)・深緋(こきあけ)・深蘇芳(ふかきすおう)」の7色が禁色とされていたのだそう。
特に、黄丹(おうに)は、皇太子のみが身に着けることができた色だとされています。
その後、9世紀半ばに、「禁色勅許」が行われるようになり、次第に禁色を着用することが許されるようになっていった様子。
時代の流れに合わせ、禁色という考え方も薄れていったようですが、現在でも「絶対禁色」と呼ばれる「黄櫨染(こうろぜん)」については、天皇以外が着用してはいけない禁色として認識している人が多いようですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、大阪・関西万博で開催されたショーにおいて、問題視された「衣紋道雅ゆき」や「禁色」について、調査してみました。
- 京都で十二単・平安装束・花嫁衣裳の専門店として店を構える「衣紋道雅ゆき」。
- 理事長を務めている峰村有紀さんは、十二単研究家、きもの文化大学学長として、国内外で文化普及活動を行っている著名人。
- 京都に観光に訪れた人に人気の、十二単・平安装束などの着付け・体験を行っており、好評のようです。
- また、今回問題視された「禁色」についても、調べて分かったことをご紹介しました。
日本に住んでいながら、日本文化のことに無頓着だった自分が恥ずかしくなってしまいましたが、これを機会に、日本文化の良さを改めて認識できたと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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