こんにちは、ayurinnです。
2023年4月に新たに開校した高等専門学校「神山まるごと高専」。
徳島県神山町という田舎町に突如開校した同校。
山間の町に起業家の卵が集結しているという噂も・・・。
「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成するため、起業家が主導した私立校として注目を浴びています。
そんな期待の高専・神山まるごと高専ですが、ネット上では、神山まるごと高専は怪しいという噂が・・・。
- 本当に怪しい学校なの?
- なぜ、怪しいという噂があふれているの?
と、興味がわいてきたので、神山まるごと高専が怪しいという噂について徹底調査。
さらに、学費が無料・起業に直結という驚きの秘密にも迫ってみたいと思います。
少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
神山まるごと高専が怪しいはデマ!?
2023年4月に新設された神山まるごと高専。
新しい取り組みについては、否定的な意見が出やすいですよね。
それにしても、いきなり「神山まるごと高専・怪しい」っていう噂が出回るなんて、何か理由はあるのでしょうか?
私なりに考察してみたので、ぜひ、参考にしてみてください。
教育界ではなく起業家が主導して設立した私立校だから
学校が新設される場合、通常は教育界が主導すると考えている方が多いですよね。
私もその一人でした。
学校は、勉強や技術を習得する一方で、多感な時期の人格形成にも大きな影響を与えるため、教育的な観点も大事だと気付かないうちに思い込んでしまっているから。
大人の固定した価値観から、教育に携わったことがない人間が、学校を新設するというだけで、教育よりも利益追求を第一目的としているのではないかと安易に考えてしまいがちです。
ですが、よーく考えてみると誰もが学校というシステムを通って大人になります。
その後、様々な社会経験・人生経験を積んで人間としての厚みが出てくるのではないでしょうか。
かえって、様々な経験を積んだ人が教育に関わる方が、いい場合もありますよね。
そんな固定観念から、「起業家が主導した学校なんて怪しいんじゃないの?」という噂がひとりあるきしてしまったと考えられます。
実際に、神山まるごと高専の設立を主導した松坂氏は、東京出身で東京大学を卒業。
その後、人材教育会社に就職し、2017年に人材コンサルティング会社を起業したという経歴の持ち主。
企業や自治体の人や組織作りプロジェクトを積極的に推進するなど、人材育成のスペシャリスト。
どんな人物が学校を設立したかよく分からずに、起業家が主導した学校に大事な子供を預けるなんて不安だと思う親心から、「神山まるごと高専は怪しい」というデマがネット上に広まったのではないかと思われます。
私立校なのに学費が実質無料だから
もう一つ、神山まるごと高専は怪しいと言われる理由は、私立校なのに、学費が実質無料と言われているからではないでしょうか?
通常、高等教育を受けるには、お金がかかるのが当たり前です。
しかも、私立といえば尚更。
そんな教育費の高騰化も問題になっていますよね。
そんな現代において、全寮制の高専なのに学費が実質無料なんて怪しいと思う人がいてもおかしくないはず。
そんなうたい文句で生徒をおびき寄せ、「後から多額の学費の請求が来るのでは?」とも考えられますよね。
様々な詐欺がはびこっているので、お得な話に敏感になりすぎているという側面もあると思います。
そんな思いから、神山まるごと高専の学費について調べてみたところ、本当に実質無料でした。
そのために、素晴らしい仕組みが作られていることが判明。
なので、学費が実質無料だから怪しいという噂もデマでした。
詳しい内容は、後述しますので、ぜひ、読み進めてみてくださいね。
神山まるごと高専は学費無料で起業に直結!?
神山まるごと高専で学ぶには、一人年間200万円ほどかかるのだそう。
ですが、その学費が実質無料だというのです。
その理由は、この学校が新設された目的にもかかわるものでした。
「家庭の経済状況に左右されず、世界を変える可能性を秘めた子どもたちの、誰もが目指す学校にしたい」
そんな思いから、起業を目指す未来ある若者のために、金銭的問題で学ぶことや夢を諦めてほしくないという強い思いが込められているのだそう。
さらに、神山まるごと高専が目指す卒業後の進路は、起業40%・就職30%・大学などへの編入30%というもの。
通常は、高校や大学卒業後に就職したい企業を想定して学ぶことがほとんどだと思うので、40%の生徒が企業を念頭に置いて学ぶという環境は、全国的にも珍しいですよね。
新設して、わずか2年ほどなので、まだ卒業生は出ていませんが、起業への高い意識をもって学んでいる学生たち。
ともに勉強する仲間たちとアイディアを話し合い、切磋琢磨しながら夢を追いかけることができる環境は理想的ですよね。
そんな学生たちの企業の夢を実現するための取り組みも積極的に行われており、非常に実践的な学びが提供されています。
起業に必要な技術の習得はもちろん、すでに第一線で活躍している起業家との交流やディスカッション、グループワークなども数多く授業に組み込まれています。
毎週水曜日には、そんな起業家たちと食事をともにしながらコミュニケーションを図るという機会も設けられており、人脈作りも後押し。
調べれば調べるほど、なんて恵まれた環境なんだろうと驚くとともに、これだけの学びが実質無料で受けられるなんてすごいと感じました。
「なぜ、そんなことができるの?」
皆さんもそう思いますよね。
その理由について、次の項目で紹介していきます。
なぜ、そんなことができるの?
まず、学費の実質無料について、「なぜ、無料にできるの?」という疑問にお答えします。
その理由は、「神山まるごと高専奨学金基金」+「企業からの寄付」があるから。
経済状況に影響されず目指せる学校を目標とする同校の活動に賛同した企業が奨学基金や寄付として拠出する「スカラーシップパートナー」を募集。
開校の1年前から、募集を開始し、現在では、11社の民間企業が賛同。
民間企業から一口10億円という出資や寄付を募り、その奨学金を運用して得た利益を返済不用の奨学金に充てる形で学費の実質無料化を実現。
ソフトバンクや富士通・ロート製薬といった大企業が「スカラーシップパートナー」に名乗りを上げ、奨学金総額100億円を達成。
今後の学費無償化についてもめどが立っている状態とのこと。
この制度のおかげで学費の実質無料化が可能となっているようです。
また、卒業後の進路で起業40%を目指す同校の授業には、各社の強みのある領域を授業で提供する「プログラムパートナー」も募っており、すでに、70社以上の民間企業が同校の取り組みを支援しているという事実も判明。
日本の企業が神山まるごと高専の取り組みに注目しており、今後、どんな卒業生が起業家として羽ばたいていくのか、非常に楽しみな学校です。
すでに、起業のサテライトオフィスが次々と開設されていたり、若者たちが立ち上げるショップなどがオープンするなど、地域活性化の好事例としても注目されている徳島県神山町。
今後の動きにも要注目ですよ。
神山まるごと高専とは
テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校をコンセプトに、開校2年目という新しい学校・神山まるごと高専。
中学卒業後の15歳から、5年間、全寮制の同校で様々な技術やスキルを身に着け、起業家を目指す学校です。
親としては、中学校を卒業したとたん、親元を離れ、知らない土地で生活をするなんて不安すぎると思ってしまいますが、なんでも吸収できるこの時期だからこそ、恵まれた環境で今後の将来を考えるというのもいいのかもしれません。
そんな環境に憧れて、日本全国から入稿希望者が殺到。
少子化が叫ばれる中、倍率9倍という高倍率という驚きの数字も発表されています。
授業はもちろん、寮生活での経験や多彩な課外活動も魅力の一つ。
多くの著名人が課外授業に訪れるなど、一般校では経験できないことがてんこ盛りです。
さらに、学校を代表する校歌は、作詞:UAさん、作曲:坂本龍一さんという素晴らしいものでした。
和歌山南陵高校のレゲエ調の校歌も話題になりましたが、今後は、時代に合った校歌が増えていくのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、山間の町に起業家の卵が集結する新設校・神山まるごと高専について、徹底調査してみました。
- 神山まるごと高専は怪しいというネット上の噂については、考察の結果、デマの可能性が高いです。
- 学費が実質無料で起業に直結という学校の特徴も、驚くべき仕組みのおかげで成り立っていることが分かりました。
- そんな魅力的な神山まるごと高専には、全国各地から入校希望者が殺到。
ぜひ、興味がある方は、ご自身でも調べてみてくださいね。
同校の今後のさらなる飛躍を期待しています。
最後までお読みいただきありがとございました。
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