こんにちは、ayurinnです。
日本初のろう者俳優として活躍中の忍足亜希子(おしだりあきこ)さん。
昨年公開された映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で、吉沢亮さん演じる主人公・五十嵐大の、耳が聞こえない母親役を熱演。
その演技力が評価され、「2024年キネマ旬報ベスト・テン」で助演女優賞を受賞。
本作は、ろう者の両親のもとに生まれた聴者の息子の葛藤が描かれており、
「実際の忍足さんのご家族はどんな方?」
と、気になってしまいました。
- 忍足さんの子供(娘)さんは聴者なの?
- 旦那さんはどんな人?
- 家族構成が気になる!
そこで今回は、忍足亜希子さんの家族構成を徹底調査してみたので、皆さんにもご紹介します。
少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
忍足亜希子さんの家族構成を徹底調査!
忍足亜希子(おしだりあきこ)さんの家族構成は、忍足さん、旦那さん、子供(娘)さんの3人家族。
次の項目では、旦那さんと娘さんについて、詳しく紹介していきます。
旦那さんはどんな人?
実は、忍足さんは、あの”ハマの番長”こと三浦大輔さんの義妹。
そう、忍足さんの旦那さんは、三浦剛さんという方で、三浦大輔さんの弟さんです。
旦那(夫)さんの三浦剛さんは、劇団集団キャラメルボックス所属の俳優。
さらに、特技の手話を生かし、手話パフォーマーとしても活躍されています。
そんなお二人が出会ったのは、忍足さんのデビュー作『アイ・ラヴ・ユー』の共演者・萩原聖人さんの紹介。
忍足さんを一目見た三浦さんは、一瞬でこの人だと直感し、まさにビビビッときてしまったのだそう。
そんなお二人のなれそめは、運命的なものでした。
その後、舞台で共演した三浦さんは、休演後に忍足さんをデートに誘います。
忍足さんにとっては、共演者との食事会程度の気軽な気持ちだったようですが、三浦さんにとっては、まさに真剣勝負。
決死の思いで告白するも、忍足さんが三浦さんの気持ちを受け入れることはなかった様子。
というのも、忍足さんの中に、聴者とろう者の恋愛は上手くいかないという固定観念が存在していたから。
仕事や友人関係で付き合うなら、聴者もろう者も関係ないと思っていた彼女にとっても、恋愛となると難しいだろうと思う気持ちがあったようです。
ですが、三浦さんにとっては、聴こえるとか聴こえないとかは全く関係なかったとのこと。
その後も熱心に手話を学び、何度振られても、熱い思いを忍足さんにぶつけたのだそう。
プロポーズも二度したそうですが、撃沈。
役者仲間として、かろうじてメールだけはつながっていたので、それをよりどころに手話の練習は欠かさなかったのだとか。
しかし、ある日突然、頼みの綱のメールですら届かなくなってしまったと言います。
三浦さんは、とうとうブロックされたと落ち込み、役者仲間には「外道」と呼ばれるほど荒れた生活を送っていたのだそう。
そして、6年間ものブランクを経て、二人は再会。
これだけ会わない期間があったにもかかわらず、三浦さんは忍足さんへの愛情を失わず、手話も仕事として活用できるほどに上達。
それを知った忍足さんは、ただただ驚き、「この人とだったら人生を共に歩める」と確信。
かくして、3度目のプロポーズとなった2009年3月3日、やっと忍足さんは「はい」と首を縦に振ってくれたのだそうです。
まさに赤い糸で結ばれているとは、こういうことを言うのではないでしょうか。
同年11月11日に、盛大な披露宴を上げ、二人は結婚。
その後、2012年に第一子となる娘の優希さんが誕生。
3人家族となり、あたたかな家庭を築いています。
子供(娘)さんは聴者?
聴者の父親・三浦剛さんとろう者の母親・忍足亜希子さんの間に生まれた娘の優希さんは、聴者です。
ろう者である亜希子さんにとって、出産や育児は大変なことの連続だったよう。
出産時には、助産師さんや看護師さんの言葉が聞き取れないので、パネルを準備してもらい、それに合わせて出産に挑んだのだそう。
出産当日は、夫の剛さんも立ち会うことができ、通訳してくれたので心強かったと語っていました。
さらに、育児は不便なことが多かったとのこと。
娘の優希さんが泣いていても、母親の亜希子さんの見えないところで泣いている場合は、鳴き声が聞こえないため気づくことができない・・・。
それに対しては、泣いたらランプが点滅する機械を導入し対応することが可能に。
泣いていることに気づくことができれば、娘の優希さんの顔を見て、お腹が空いているのか、おむつが濡れたのか、判断することができるので通常の育児と変わることはなかったそうです。
そんな日々を送りながら子育てに奮闘した亜希子さん。
娘さんの行動に驚かされることが、多かったと話していました。
母親が耳が聞こえないなんてわからないはずの赤ちゃんだったころから、亜希子さんのことをじーっと見つめることが多かったという優希さん。
母親が手を動かす様子を観察し、手の動きを目で追うようになったのだとか。
そして、生後10か月の時、離乳食を食べさせていた亜希子さんに向けて、娘の優希さんが自分の頬を軽くたたいたと言います。
実は、その自分の頬をたたく動きは、手話で「美味しい」を表す動き。
教えたわけでもなく、まだ言葉を発する月齢には早かった優希さんが、初めて手話で意思疎通した瞬間でした。
当時のことを振り返った亜希子さんは、「言葉より先に手話を覚えてくれたんだと思います。うれしかったですね。」と、思いを明かしていました。
また、娘の優希さんが2歳のころ、亜希子さんと二人で歩いていた時、ふいに優希さんが体を寄せてきたのだそう。
その動きで後ろを振り返ると、車が近づいてきていることに気づけたとのこと。
旦那さんが、娘さんに対して、「ママは聴こえなくて、車に気づかないから、助けてあげてね」と言われていたため、ママに教えてくれたようです。
ほっこりとする微笑ましいエピソードですよね。
まさに、親の背中を見て子供は育つとはこういうことを言うんじゃないでしょうか。
言葉にしなくても、親の行動を子供は本当によく見ています。
さらに、耳の聞こえないお母さんを助けようというけなげな気持ちが伝わってきて、本当にまっすぐに思いやりのある子に育っているんだなと感じました。
また、小学生の時には、クラスで行われた会社を作る授業で、手話の会社を作ったという娘さん。
手話に興味のあるクラスメイトを集めて、手話を教えていたのだそう。
参加したクラスメイトは、「手話ってかっこいい」「面白い」と興味を示してくれたとのこと。
今では、手話が教科書にも載っていて、社会全体の認識が変わってきていることを感じていると実感。
そんな動きをうれしく感じたお二人は、手話教室「アイ・ラヴ・サイン」という手話教室を開講し、手話を広げる活動をしているそうです。
そんな娘の優希さんも、現在中学1年生。
思春期に差し掛かり、難しい時期でもあるでしょうが、映画『ぼくの生きてる、ふたつの世界』のような苦悩を抱えることはなく、笑いの絶えない楽しい生活を送っているのだそう。
家の中では手話が飛び交い、いつも賑やか。
損保ジャパンの手話通訳のウェブCMに家族で出演したこともあるそうです。
そんな家族の様子を明かした著書『我が家は今日もにぎやかです』も出版されています。
興味がある方は、ぜひ、手に取ってみてくださいね。
忍足亜希子さんのプロフィール&経歴
生まれつき耳が聞こえなかったという忍足さんですが、耳が聞こえないことに気が付いたのは、4歳のころ。
その後、ろう学校で生活を送るも、当時はまだまだろう者に対する理解も乏しく、耳が聴こえないから無理と言われ、様々な夢を諦めてきたのだそう。
そんな忍足さんにとって、耳の聞こえる人との交流は怖いものだったようですが、大学に進学したことをきっかけにその思いは変わったと言います。
これまでは、人前で手話をすることすら控えるように言われていた忍足さんですが、大学ではコミュニケーションをとらなければ授業についていけず。
勇気を出して聴者に声をかけると、意外なほどに肯定的に受け入れてくれたのだそう。
しかも耳が聞こえないから助けようという感じではなく、一緒に頑張ろうと支えてくれる感じにとても感動し、聴者とコミュニケーションをとっていいんだと実感。
そこから世界が広がっていったそうです。
大学卒業後は、一般企業に就職した忍足さん。
しかし単調な仕事しか任されず、本当にこれがやりたいことだったのかと疑問を持つことに。
そんな中、声をかけられたのがNHKの手話番組『ノッポさんの手話で歌おう』への出演。
そして、当番組への出演をきっかけに、女優を志し、1999年公開の映画『アイ・ラヴ・ユー』で日本初のろう者女優として主演に抜擢。
「第54回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞」「第16回山路ふみ子映画賞山路ふみ子福祉賞」を受賞するなど、高い評価を受けました。
その後も、ろう者女優として、映画や舞台手話番組など数多くの作品に出演し、現在まで精力的に活動中です。
代表作としては『アイ・ラヴ・ユー』『黄泉がえり』『僕が君の耳になる』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』などがあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で主人公の母親役を熱演し、「キネマ旬報ベスト・テン」助演女優賞を受賞された忍足亜希子さんについて、ご紹介しました。
- 忍足さんの家族構成が気になり調査しましたが、忍足さん、旦那さん、娘さんの3人家族。
- 旦那さんは、劇団集団キャラメルボックス所属の俳優・三浦剛さん。
- 実は、三浦さんはハマの番長こと三浦大輔さんの弟さんで、忍足さんは三浦大輔さんの義妹です。
- また、一人娘の優希さんは、手話も使いこなす中学1年生。
- 赤ちゃんの頃から、母親の様子をじーっと観察し、言葉よりも先に手話で意思疎通をしてくれたかけがえのない娘さん。
- 家の中では手話が飛び交い、明るくにぎやかな生活を送っているようです。
今後、さらなる活躍が期待される忍足亜希子さんから目が離せませんね。
これからも応援しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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