【なぜ?】備蓄米・民間企業が落札できない理由は?入札参加条件に問題あり!?

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こんにちは、ayurinnです。

昨年から、米不足価格の高騰化が続き、庶民の生活を直撃しています。

そんな状況を打開しようと、政府が備蓄米の放出を決めたのは、2025年2月のことでした。

備蓄米放出の発表を聞いた私は、

これで、やっと、米不足が解消されて、お米の値段も下がるのね。

と、期待したのですが・・・。

発表から3か月がたった今も、一向にお米の価格は下がらず、「さらに、値段上がってない?」と感じることもしばしば。

そんな状況の中、これまで備蓄米を落札してきた農協のトップ・JA全中会長からは、

コメ決して高くない

という、国民感情を逆なでするような発言が・・・。

これには、さすがの私も「!!!」と、怒りとも失望とも表現しがたい感情があふれてしまいました。

  • なぜ、農協がいつも備蓄米を落札できるの?
  • 民間企業が、備蓄米を落札できない理由は?
  • 備蓄米の入札参加条件に問題があるって本当?

素人だからこその視点で、皆さんにも分かりやすく、ご紹介したいと思います。

少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。

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【なぜ?】備蓄米を民間企業が落札できないの?

政府による「備蓄米の放出」が発表された後、3回の入札が実施され、3回とも農協が落札したとの報道がされました。

そして、第4回目の「備蓄米の入札」が、来月下旬の令和7年6月24日に予定されています。

民間企業も参加し、公正性と透明性を確保する目的で一般競争入札(一定の資格を持つ不特定多数の事業者を公募し、競争入札により最も有利な条件で落札者を決定する方式)が実施されているということですが・・・。

今回、「コメは決して高くない」という発言をした農協が、3回とも落札者になっている状況を見ると、

なぜ、民間企業は落札できないの?

という素朴な疑問が頭に浮かんできました。

その理由は、今回の入札制度に関係しているようです

これまで3回実施された「備蓄米の入札」への参加事業所数は、

  • 第1回目の備蓄米入札が、「7社(農協含む)」
  • 第2回目の備蓄米入札が、「4社(農協含む)」
  • 第3回目の備蓄米入札が、「6社(農協含む)」

個別の参加事業社名は公表されてなかったので、分かりませんでした。

そして、それぞれの落札価格が、

  • 第1回目の備蓄米入札が、「60キログラム当たり、21,217円(落札数量:141.796トン)」
  • 第2回目の備蓄米入札が、「60キログラム当たり、20,722円(落札数量:70,336トン)」
  • 第3回目の備蓄米入札が、「60キログラム当たり、20,302円(落札数量:100,164トン)」

と、発表されています。(※農林水産省「政府備蓄米の買戻し条件付き売渡しについて」参照)

そして、この落札金額には、消費税および地方消費税相当額は含まず、容器包装代込みの入札価格を提示し、決定したもののようです。(参考:農林水産省「入札公告」

さらに、落札者の決定方法については、

特別会計関する法律施行令第19条ダ1項の規定に基づく複数落札入札制度による落札方式とし、(・・・中略・・・)、予定価格を超えない単価の入札者のうち、低価の入札者から順次都道府県優先枠または一般枠に達するまでの入札者をもって落札者とする。(参考:農林水産省「入札公告」

と、規定されていました。

このような厳格な中で行われた「備蓄米の入札」によって、農協が落札者に決定。

やはり、全国的な流通網を持ち、安定した供給体制を確保できるため、大量の備蓄米を低価格で入札することが可能だということなのでしょう。

逆を返せば、民間企業のコメの集荷業者には、農協ほどの流通網を持ち合わせておらず、全国くまなく安定した供給体制を確保することが難しいということがいえるのではないでしょうか?

さらに、民間の集荷業者が備蓄米の入札に参加しにくい要因が、入札の参加条件にあるという情報を発見。

次の項目で、詳しくご紹介したいと思います。

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備蓄米の入札参加条件に問題があるって本当?

今回実施されている「備蓄米の入札」については、厳しい参加条件が設けられています。

その「参加条件」とは、

  • 年間の玄米仕入量が、5,000トン以上の集荷業者
  • 卸売業者等への販売の計画・契約を有する者

と、いうもの。

これらの参加条件により、中小の集荷業者は入札に参加する資格すら得ることができません

さらに、今回の入札には、買い戻し条件というものが付与されているのだそう。

買い戻し条件」とは、農林水産省が、1年以内に落札分を買い戻すというもの。

すなわち、落札者は、落札後1年以内に、入札した備蓄米と同じ品質・数量の米を準備しなければならないということ。

米不足が加速する現状において、将来的にコメを準備しなければならなくなるような条件を満たせる事業者なんていませんよね。

これらの条件から、入札に参加できる事業者が大手の集荷業者に限定され、さらに、買い戻し条件を加味した入札価格をつけざるを得ない民間企業には、不利な状況になっていると言えるのではないでしょうか?

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まとめ

いかがでしたか?

今回は、私たち庶民の生活を直撃している米不足・米の価格高騰への対策として行われている「備蓄米」の放出・入札に関して、気になることを調査してみました。

  • これまで3回実施されている「備蓄米の入札」。
  • 3回とも農協が落札したことから、「なぜ、民間企業は落札できないの?」という疑問が・・・。
  • その理由は、実施されている入札制度厳しすぎる参加条件にあるのではないかと考察しました。

2025年6月24日に第4回目の入札が実施される予定なので、そろそろ、備蓄米放出の効果により、コメの価格高騰が落ち着き、購入しやすい価格に安定することを期待しています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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