こんにちは、ayurinnです。
2024年6月11日に放送される『マツコの知らない世界』は、人体のミステリーSPと題し、「食欲の世界」を大公開。
その「食欲」について、紹介してくれる方が、筑波大学教授で動物の行動を研究する神経科学者の櫻井武教授。
櫻井教授と言えば、ノーベル賞最有力候補と言われ、ともにノーベル賞最有力候補として呼び声の高い柳沢正史教授のもとで研究していた時に、「オレキシン」という物質を発見したことでも有名な方なんだとか。
そんな櫻井教授が、テレビに出演され、人間の永遠の課題ともいえる「食欲」について解説してくれるなんて、今から放送が楽しみで仕方ありません。
しかし、メディアでお名前を聞くことは多くても、あまりどんな方なのか気にしたことはありませんでした。
今更ながら、
- 櫻井武教授とは、いったいどんな方なの(プロフィールは)?
- 学歴や経歴は?
- どんなことを研究しているの(研究内容は)?
など、色々と気になってきてしまったので、皆さんにもご紹介したいと思います。
少しでも気になって方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
櫻井武(筑波大学)教授のwikiプロフ!学歴や経歴は?
大学生の頃から、サーキットに通いフォーミュラーカーやレーシングカーを運転していたという櫻井教授。
サーキット場での直線コースでは、250キロ以上の速度を出したり、自分の体重ほどの重力がかかるようなスピードでカーブを曲がったりと、かなりアクティブに活動をしていた様子。
私の偏見ですが、研究者というと、一日中研究対象と向き合い、薄暗い研究室の中で研究に没頭し、アウトドアなイメージは皆無だったため、驚きの情報でした。(すみません)
他にも、機械をいじることが好きで、カメラやオーディオ装置にも興味があり、音楽も好きだという多趣味な櫻井教授。
研究の合間に、これらの趣味に浸り、研究で疲れた頭をリフレッシュさせているのかもしれませんね。
学歴
出身大学:筑波大学医学専門学群卒業、筑波大学院医学研究科修了
筑波大学で医学を学んでいた櫻井教授。
当初は、医師を目指し、勉学に励んでいたとのことですが、なぜ、研究者の道へ進むことになったのでしょうか?
それは、現在もともに研究を続ける柳沢教授との出会いが関係していました。
櫻井教授が、大学5年生の時に、当時大学院生だった柳沢教授に声を掛けられたことがきっかけ。
大学院生ながら、血管収縮因子である「エンドセリン」という物質を発見し、注目を浴びていた柳沢教授。
そんな柳沢教授から、「一緒に研究をやらないか」と誘われたのだとか。
医師になりたいという思いを持っていた櫻井教授でしたが、研究もやってみたいとも思っていたことから、「やってみて駄目だったら、医師の道に戻ろう」と考え、研究の道へ。
期限付きでの研究職だと考えていたそうですが、やり始めたらとことんまでやらないと気が済まない性格の櫻井教授は、寝る間も惜しんで研究に没頭。
すると、「エンドセリン受容体」の分子構造を解明することに成功してしまったのだそう。
そして、大学院卒業時には、講師のポジションを獲得することにも成功し、気が付けば研究者に・・・。
その頃には、医師になりたいという気持ちはどこかに消えてしまっていたと言います。
経歴
こうして、研究者となった櫻井教授。
その後の経歴も素晴らしいものでした。
- 1993年、日本学術振興会特別研究員 研究員
- 1993年~1999年、筑波大学基礎医学系講師
- 1999年~2004年、筑波大学基礎医学系助教授
- 2004年~2007年、筑波大学大学院人間総合科学研究科助教授
- 2007年、筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授
- 2008年~2016年、金沢大学医薬保健学総合研究科教授
- 2016年~筑波大学医学医療系教授
櫻井教授の功績の中でも特に大きなものが、柳沢正史教授のもとで行っていた研究で、摂食と睡眠に関わる物質である「オレキシン」を発見、精製したこと。
1996年、テキサス大学ハワード・ヒューズ医学研究所で、柳沢教授のもとで研究を行っていた時に、当時は誰もやっていなかった「逆薬理学」という手法で精製した物の一つが「オレキシン」だったのだとか。
この「オレキシン」という物質は、視床下部の摂食中枢に集中的に存在することから、摂食に関する物質ではないかと考え、実験を行ったそうです。
そして、この精製した物質を動物に与えたところ、摂食量が格段に増えたのだと言います。
そこで、ギリシャ語で「食欲」を意味する「オレキシス」から「オレキシン」と名付けたのだそうです。
当時、摂食に関する神経科学的メカニズムに多くの研究者が注目していたこともあり、「オレキシン」の発見は大きな反響を呼びました。
そして、この研究から、日中でも強い眠気に襲われ、ばたっと眠ってしまう病気の「ナルコレプシー」との関係性にたどり着きました。
「オレキシン」が欠損したマウスの覚醒と睡眠のパターンを詳しく解析したところ「ナルコレプシー」と同様の症状を発症していることが分かったというのです。
そこから、世界トップレベルの睡眠研究所である「国際統合睡眠医科学研究機構」がつくばに誕生し、柳沢教授と共に不眠症治療薬のベルソムラ、デエビゴの開発に貢献しました。
しかし、これらの働きにはまだまだ謎が多く、櫻井教授の研究は今後も続いていきます。
櫻井武(筑波大学)教授の研究内容は?
国際統合睡眠医科学研究機構「櫻井/平野研究室」では、様々な研究が行われています。
その研究室で行われている研究内容は、「私たちの脳が私たちの感情や行動をどのように制御しているのか」に着目し、これ他の機能に関与する神経機構の解明を目指すもの。
遺伝子組み換え動物の研究を通じて、動物全体のそれらの機能を明らかにしようとしているそうです。
中でも、「オレキシン」は研究の主要ターゲットの一つ。
具体的には、
- 睡眠・覚醒制御システムの解明
- 体内時計メカニズムの解明
- 能動的低代謝(冬眠)メカニズムの解明
- 新規神経ペプチドの生理的役割の解明
- 新規生理活性ペプチドの探索
- 文科省科研費新学術領域研究意志動力学
という研究内容だそうです。
私には、難しすぎて、何かすごいことを解明しようとしていることは分かりますが、理解はできませんでした。
私たちの生活に密着した睡眠や摂食行動という非常に興味深い内容ですよね。
もし興味を持たれた方は、櫻井/平野研究室のHPを訪れてみてくださいね。
櫻井武(筑波大学)教授が「マツコの知らない世界」に出演
『マツコの知らない世界』では、「食欲の世界」と題して、「誰でも簡単に食欲を抑えるマル秘食事法」、「リバウンドしてしまう理由」、「別腹は存在する?」といったとっても気になる内容について解説してくれるとのこと。
さっきご飯を食べたばかりなのに美味しそうなデザートが出てきたら、また食欲がわいてきたとか、せっかく我慢して痩せたのに痩せるより早く体重が戻ったんだけど、など数え上げたらきりがないほど「食欲」に関する悩みはつきないですよね。
簡単に食欲を抑える方法があるなら、早く知りたい。
根拠は分からないけど、「甘いものは別腹」と誘惑に弱い自分に自己嫌悪の日々。
そんな生活からもおさらばできるかもしれません。
この放送を参考に、科学的に「食欲」をコントロールして、よりよい生活を手に入れたいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、睡眠研究の第1人者でもある櫻井武教授について、ご紹介しました。
- 現在、60歳の櫻井教授。
- 筑波大学在学中に、先輩である柳沢教授に誘われ研究者の道へ。
- 期限付きだと思っていた研究者としての活動も、「始めたらとことんやる」という性格から、気が付けば研究に没頭。
- まだ誰もやっていなかった新たな手法を開発し、様々な発見をしてきた櫻井教授。
- 中でも「オレキシン」の発見、精製は、睡眠と摂食の関係を解明する手掛かりとして医学界に大きく貢献。
まだまだ謎の多い「睡眠」の分野で、その謎を解明するため櫻井教授の研究は続いていきます。
今後、益々のご活躍を期待しております。
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