こんにちは、ayurinnです。
2025年3月14日放送の『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』に出演するタレントの中に、懐かしい名前を発見。
その方の名前は、田村正資(たむらただし)さん。
10数年前に、『高校生クイズ』に出場し、世間をにぎわせた開成高校チームのリーダーを務めていた田村氏。
チームメイトは、2個下の後輩で、現在、クイズ番組や情報番組のコメンテーターなどで人気の伊沢拓司さん。
「本当に高校生?」と思ってしまうほどの博識ぶりと、クールに答える大人びた田村さんは一躍人気者に・・・。
街を歩けば、声を掛けられることもあるほどだったと言います。
そんな田村氏ですが、ここ10年あまり、表舞台で姿を見ることはありませんでしたが、今回のテレビ番組への出演をきっかけに、改めてどんな方だったのか知りたくなってしまいました。
そこで今回は、田村正資氏の経歴をwiki風に紹介しながら、今現在何をしているのかご紹介したいと思います。
一説では哲学者や作家という情報も・・・。
少しでも興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
田村正資(たむらただし)氏のwiki経歴まとめ!
高校生クイズで優勝し、クイズ仲間たちと切磋琢磨した開成高校を卒業した後、2011年4月に東京大学に入学した田村氏。
そこから、大学院を卒業し、研究者として大学に所属しながら11年間という長い年月を東京大学で過ごします。
田村氏ご本人は、東京大学特任研究員の退任のあいさつで、「小学校6年間を超えて、同じ機関に所属することはないだろうと思っていたのに、振り返ってみれば、小学校を2周するくらいに長い時間を過ごした。」と語っていました。
その11年間は、田村氏にとって、かけがえのないものだったようです。
東京大学に入学したころは、特にこれといった将来の展望もなかったという田村氏。
これまでの学生生活では知ることができなかった、ただ学ぶのではなく研究するという生き方に出会ったのが東京大学だったそうです。
中でも哲学や思想に魅了されていったという田村氏。
そんな田村氏の専門は哲学。
特にフランスの哲学者メルロ=ポンティの研究をしているのだそう。
そんな研究の日々を送りながら、後輩の伊沢氏が立ち上げたQuizKnockの初期メンバーとして動画に参加。
高校3年生を目前に、小さな大会で優勝した田村氏は、クイズ研究会を去ろうとしていたそうですが、彼が3年生の時に入学してきた伊沢さんに、勝つために残ってほしいと引き留められたのだそう。
前回の高校生クイズではベスト4という結果で涙をのんだため、「後輩とともに返り咲けば注目される」という計算も働いていた伊沢さんの熱意に押され、受験生という立場ながら、高校生クイズに出場し見事に優勝。
この頃から、伊沢さんには、プロデュース能力があったと田村氏は言います。
その後、一度はクイズの世界を離れた田村氏ですが、現在もQuizKnockの古参メンバーとしてブログを執筆したり、ECサイト「QurioStore」の立ち上げに携わるなど、ひそかにクイズに関わっているようです。
そんな田村氏は、今現在、どんな活動をされているのでしょうか?
次の項目でまとめてみました。
田村正資(たむらただし)氏は今現在何してるの?
東京大学教養学部教養学科超域文化科学分科現代思想コース、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論分野博士課程を修了。
その後は、哲学研究をメインに、ボストン大学哲学科客員研究員、日本学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員などを歴任。
2020年3月に東京大学東洋文化研究所の特任研究員を退任してからは、大学や研究機関には所属せず、哲学研究者として活動されているようです。
田村氏が主に研究しているのがメルロ=ポンティというフランスの哲学者の現象学について。
私の生活には全くなじみのない哲学ですが、田村氏のインタビュー記事を読んだところ、あながち哲学は生活とかけ離れた学問ではないんだなということに気が付きました。
彼が研究しているメルロ=ポンティは、「私たちの知覚している世界が全然客観的なものではない」ということを哲学的に考察した人なんだそう。
この説明だけでは、「何のこと?」と、まったく意味不明なのですが、分かりやすいように田村氏が例を挙げてくれていました。
その例というのが、
たとえば、ヘッドホンで大好きな曲を聴きながら歩く通学路がいつもよりドラマチックに感じたり、好きな人に肩を触れられたときに自分の全神経、全存在がそこに集中しているかのようにドキドキしたりする。このように世界はあなたのあり方に合わせてチューニング(調節)された現れ方をしています。
(中略)
あなたがウキウキしながら通った通学路が、他のクラスメートにとっては地獄に続く長い上り坂として現れているかもしれない。それでも、2人が歩いているのは同じ通学路です。そう言われると「あたりまえ」と思うでしょうが、それを「あたりまえ」と言い張るのは結構たいへんなことです。メルロ゠ポンティは哲学的にそれをやろうとした人物だと言えます。
引用元:AERA.dot「開成生・クイズ日本一から哲学者になった田村正資さん “あなたのあり方と世界の結びつきを解きほぐす”著書刊行」
この例のように、世界は自分の興味や視点、習慣によってチューニングされていて、とっても主観的な世界になっているということのようです。
同じ環境に存在しても、それぞれがその時に目にしている世界は、その人にとって唯一無二のものということなのでしょうね。
そう考えてみると、哲学もそんなに難しいものではないのかなという感覚になってきました。
確かに同じ出来事に対しても、別の人間が、まったく同じ受け取り方をすることはないですよね。
その人の主観により、一方では正義で一方では悪になるという極端なことが起こりうるということもあるくらいです。
そして、これらの物事が、正義か悪か判断されるのは、今現在ではなく歴史的に考察された時。
なので、今現在においては、正義か悪かに重きを置くよりも、「その一つ一つの出来事や行動によって、誰が傷つき世界がどのようにねじ曲がってしまったのか見る方が大事」だと田村氏は訴えます。
このことから伝えたいのは、その時感じた「違和感」を大事にしてほしいということなんだそう。
その違和感を「人それぞれだよね」と片付けることは簡単ですが、そこで終わらせずに、自分が感じた違和感をほかの人にも伝える方法や理解してもらうための努力をすることで、新しい概念がやってくるというのが、田村氏の研究成果。
そんな田村氏の研究成果をまとめた著書『問いが世界をつくりだす』が、現在出版されています。
興味がある方は、ぜひ、一度手に取ってみてくださいね。
クイズに出会ったことにより、哲学研究へとつながっていったという田村氏の思考の一部が垣間見えるかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、久しぶりにクイズ番組に出演された田村正資(たむらただし)氏について、徹底調査してみました。
- 開成高校在学中に、高校生クイズに出場し、後輩の伊沢氏とともに一躍人気者になった田村氏。
- 開成高校を卒業後、東京大学に進学。
- クイズの世界から一時は離れていた田村氏ですが、伊沢氏が立ち上げたQuizKnockの動画に参加したり、ECサイトQorioStoreの立ち上げに携わるなど、ひそかにクイズとのつながりを維持。
- と、同時に、大学で出会った哲学を研究する哲学研究者として大学や研究機関で活躍。
- 様々な論文を発表し、これまでの研究成果をまとめた著書『問いが世界をつくりだす』を出版。
- 哲学研究者・作家・新規事業開発の分野で活躍中です。
さらなる飛躍が期待されています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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