指令管制員になるには?必要なスキル・年収・勤務形態徹底調査【119エマージェンシーコール】

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こんにちは、ayurinnです。

2025年1月13日から放送が開始されるフジテレビ月9『119エマージェンシーコール』。

消防局の通信指令センターを舞台にしたドラマで、一本の119番通報電話から命をつなぐ最前線で活躍する指令管制員の姿を描いたドラマとして、注目されています。

こういうドラマを見ていると、「その仕事をしている人って、本当に大変な仕事なんだな、人に役に立つ仕事を真剣にやっているんだな。」と感心する一方で、「そういう仕事に就くにはどうしたらいいんだろう?」という素朴な疑問が湧いてきます。

私の年齢では、今更その年齢に転職するということは現実的ではないですが、もっと早くこんな仕事を知っていれば、違った人生があったのかなと思わされることもしばしば。

これから、社会に出る人たちの中には、このドラマに影響され、指令管制員になりたいと目指すべきものを見つける方もいるかもしれませんよね。

でも、「どうしたら指令管制員になれるの?」と困ってしまう方もいるのではないでしょうか?

そんな方のために、

  • 指令管制員のになるにはどうしたらいいの?
  • 指令管制員に必要なスキルは?
  • 指令管制員の年収は?
  • 指令管制員の勤務形態は?

など、気になることを徹底調査!

少しでも、皆さんのお役に立てたらうれしいです。

興味がある方は、ぜひ、最後までお付き合いください。

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指令管制員になるにはどうしたらいいの?

そもそも、指令管制員は、各地方自治体の消防庁・消防本部に所属する消防職員です。

つまり、地方公共団体の公務員という立場になります。

指令管制員になりたいと考えた場合には、まず、希望する自治体が実施する消防職員採用試験に合格する必要があります

各自治体により、試験内容や応募条件が若干違いますので、まずは、希望する地域の消防職員採用試験の要綱などを確認しましょう。

採用試験の案内は、例年3月から4月頃に消防庁や消防本部、消防署などで配布されているようです。

なお、自治体のホームページにも受験案内のページがありますので、ぜひ、ご自身の目で確認してみてくださいね。

そして、消防職員採用試験に合格した後には、消防士・消防官としての専門知識を身につけるため、約半年間、消防学校で勉強して、各職場に配属されるようです。

配属先については、人事により決定されるため、いきなり指令管制員に配属されることは難しそうですが、様々な部署で経験を積み、指令管制員として働くためのスキルを身につけながら、アピールしていくことが大切。

東京消防庁で指令管制官として活躍されている方のキャリアを見てみると、「ポンプ隊員→救急隊員→指令管制官」というキャリアをたどっているとのこと。

一本の電話から、緊急性を見極め、状況を瞬時に判断し、的確に指令を受けるためには、現場を知ることが大切なのでしょうね。

自身が希望する部署に配属されなかったとしても、そこでの経験が必ず役に立つと信じ、真剣に業務をこなすことが求められるのだと思います。

「こうすれば指令管制員への近道です」というものはありませんが、自身が与えられた職務に真剣に向き合い、命を守る現場で働く緊張感を身につけ、職場のルールに従うということが遠回りのようでいて近道になるのかもしれませんね。

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指令管制員に必要なスキルは?

総務省消防庁によると、指令管制員の役割について、次のように説明されています。

消防指令センターは、消防本部の窓口であり、通信指令員は、組織を代表して任務に就いていることを自覚し、通報者との対応は、消防組織全体の評価につながることを念頭に業務にあたる必要があります。

また、携帯電話等の普及により多種多様化している通報形態に対応し、いかに早く災害発生場所を特定させるかが、その後の消防活動に大きな影響を与えることになるため、地域住民の生命、身体、財産をまもる消防業務遂行の第一歩を担うという高い義務意識と危機管理意識を持って業務にあたる必要があります。

引用元:総務省消防庁「事案・法令篇テキスト」

消防職員・指令管制員として、責任ある仕事を担っているという意識を持ち、地域住民の安定した生活を守るために、高い危機管理意識を持って職務に臨む必要がありそうです。

その上で、指令管制員に必要なスキルについて、説明していきたいと思います。

迅速な対応のために必要なスキル

  • 優先順位の理解
  • 管内情勢等の把握
  • 操作の習熟
  • 指令時間の短縮
  • 聞き取り技術の向上

通信指令室には、緊急通報の他にも無線通信、問い合わせ、病院照会など、様々な通信に対応する必要があるため、優先順位を瞬時に判断し、臨機応変な対応が求められるとのこと。

また、災害発生場所の特定のために、管内の情勢を把握しておく必要もあります。

災害が発生し、緊急通報をする側の立場に立ってみると、焦りと恐怖などで、冷静な説明なんてできないですよね。

そんな状況でも、管内の状況を頭に浮かべながら、的確に場所を特定してもらえたら、通報者も安心できますよね。

さらに、様々な機器を操作し、迅速な救助を行わなければいけないため、システム操作についても習熟する必要があります。

また、混乱している通報者の声色から、心情を察知し、的確に緊急性を聞き取る必要があり、聞き取り技術を常に向上させるための意識というものも必要なようです。

的確な対応のために必要なスキル

  • 発生場所の確認
  • 5W1H
  • 119番通報受信場所

指令管制員にとって、最重要事項でもある発生場所の確認。

通報者のペースに巻き込まれることなく、発生場所の特定を最優先で行う必要があります。

不明な点がある場合に、急ぐあまり、思い込みや憶測での指令を行うことがあってはならないことですから、情報をうまく引き出し、正確に場所を特定するスキルが必要です。

また、5W1Hを意識しながら、どこで何が起こっているのか明確にするスキルも求められるようです。

通報者側として抜けがちなポイントだと思いますが、どこの指令センターで通報を受けているのかを伝えることも必要なんだとか。

通報者からすると、近くの消防署に繋がっていると思っている場合が多いため、何市何町から通報しているのかを聴取することも大切だそうです。

親切な対応を行うために必要なスキル

  • はっきり・ゆっくりした口調
  • 相手の立場に立って対応
  • 接遇の気持ち

突然、災害に直面し、混乱している通報者を落ち着かせるためにも、はっきりとした口調・ゆっくりとした口調で対応するスキルが必要とのこと。

通報者の不安な気持ちを理解し、高圧的な態度や口調になっていないか、思いやりの気持ちを持って対応することも大切。

指令管制員の方が、冷静で、はっきりとした口調で、状況を確認してくれれば、通報者の混乱した頭も冷静に働くようになりますよね。

様々なスキルを身につけ、市民のために日々業務を行っている指令管制員の方には頭が下がります。

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指令管制員の年収は?

指令管制員は、地方自治体の公務員ですから、勤務している地方自治体の給与が適用されます。

とはいえ、自身の身を挺して災害現場という危険に立ち向かっていくのですから、一般事務職の公務員よりは、高めに設定されている自治体が多いようです。

総務省消防庁による『令和3年版消防白書』によると、

消防職員の平均給料月額は、令和2年4月1日現在の「地方公務員給与実態調査」によると、30万514円(平均年齢38.3歳)

とのこと。

また、ボーナスに関しては、各自治体などの条例を踏まえると、平均給料月額の4.05か月~4.65か月分程度が支給されているようです。

上記の支給状況からすると、年収としては、650万円~700万円程度と考えられます。

果たして、この数字が大きいのかどうか不明ですが、自身の命を懸けて災害現場に飛び込んでいく業務内容からすると、「少し少ないのでは?」と思ってしまうのですが、皆さんはどう感じますか?

一般的なサラリーマンの平均年収は、約552万円(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)ということですから、比較すると100万円程度は多い年収になっているようですね。

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指令管制員の勤務形態は?

消防職員の勤務体制は、毎日勤務交代制勤務に分かれています。

さらに、交代制勤務は、2部制3部制に分かれているとのこと。

消防本部の事務を担当している職員については、毎日勤務と言って平日の日中勤務の形態がとられているようです。

それ以外の消防署勤務の消防職員や、通信指令室勤務の指令管制員に対しては交代制の勤務形態がとられています。

業務の特徴から、24時間の勤務体制が求められるため、交代制勤務についてはやむを得ないこと。

ですが、2部制や3部制といった交代制勤務が行われており、職員が2部または3部に分かれ、当番・非番・日勤を組み合わせながら勤務し、一定の期間で週休日を取る制度となっており、休息の時間もしっかりとれるようです。

また、指令管制員については、4部制を取り入れ、消防本部及び宿直者を3班に分けて変則的な勤務形態を取っているところもあるとのこと。

自身が希望する消防庁や消防本部は、どのような勤務形態をとっているのか、事前に調べてみることをおすすめします。

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まとめ

いかがでしたか?

2025年1月から放送が始まるフジテレビの月9ドラマ『119エマージェンシーコール』の舞台となる、通信指令センターで働く指令管制員についてご紹介させていただきました。

  • 指令管制員になるためには、希望する自治体の消防職員採用試験に合格する必要があります。
  • 緊急性が高く、瞬時に的確な判断が求められる指令管制員に必要なスキルとしては、「迅速な対応のために必要なスキル」「的確な対応のために必要なスキル」「親切な対応のために必要なスキル」など、多くのスキルが必要なことが分かりました。
  • 指令管制員の年収は、約650万円~700万円程度
  • 地方自治体の公務員という身分であるため、勤務する自治体の給与形態が適用されますが、業務の特殊性から、一般の行政職員よりは高めに設定されているようです。
  • 24時間体制で災害対応にあたる必要があるため、勤務形態は交代制勤務がほとんどです。
  • ただし、週休日がきちんととれるような制度がつくられているため、緊張感の多い職場から解放され、十分な休息も確保されているようです。

少しでも、指令管制官に興味を持った方に、お役に立てる情報が提供できていれば嬉しいです。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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