こんにちは、ayurinnです。
本日も、日課のニュースチェックをしていたら、気になるニュースを発見。
そのニュースとは、12月1日に実施された東洋大学の新入試が、文部科学省からルール違反だと指摘されたというニュース。
しかも、その入試を受けた受験生は約2万人!
志願倍率は約35倍に上る人気ぶりなんだとか。
「年内に実施されるということは、総合型選抜とか推薦型と呼ばれる入試なのかな?」
だとすれば、これほどの人気ぶりってどんな入試制度なの?
さらに、ネットを調べていたら、東洋大学の新入試制度はせこいという指摘もあるようだけど、理由は?
そもそも、東洋大学の新入試制度のメリット・デメリットが気になる!
など、頭の中が「???」でいっぱいになってしまったので、皆さんにもご紹介したいと思います。
少しでも気になった方は、ぜひ、最後までお付き合いください。
東洋大学新入試とは?
まず、今回話題になっている東洋大学の新入試制度の正式名称は、「学校推薦入試基礎学力型【併願可】」という入試制度。
- 生徒と学校長の名前が記入された推薦書の提出が必要ではありますが、面接や小論文は実施されず、学力試験として「英語・国語」「英語・数学」が実施される。
- さらに、英語については、英語外部試験スコアを利用することが可能。
なので、実質的には、1科目のみの学力試験によって、合否が決まると言っても過言ではありませんよね。
また、この入試制度の特徴としては、次の2点があげられています。
- 出身校を指定しない「公募制」
- 東洋大学の他の試験やほかの大学との併願が可能
12月1日に実施された本試験は、全学部あわせて578人を募集。
志願者数は約2万人。
かなり人気が高い入試だったんだということがお分かりいただけますよね。
そもそも、東洋大学が新入試制度を打ち出した背景には、「学力を計る入試を広げ、基礎学力と学ぶ習慣が身についている学生の割合を増やしたい」という思いがあるのだと言います。
通常、年内に実施される学校推薦型選抜は、学力試験は実施されず、調査書や推薦書、面接や小論文、集団討論などを実施して合否を決めるものが多いです。
すると、基礎学力が十分に身についていない状態で、学校推薦型選抜を希望する受験者が多く、学力格差が生じるという問題が指摘されることもありました。
そんな問題に一石を投じるため、新入試制度の導入を決定したようです。
東洋大学新入試がせこいと言われる理由は?
東洋大学の新入試制度がせこいと言われる理由は、ずばり、
受験料収入や入学納付金収入があまりにも大きすぎるため
「最初からこれを狙っていたのでは?」と感じる人が多いから、だと考えます。
まず、今回の入試にあたり、募集人数は578人。
その定員に対し、受験者数が約2万人。
受験料は、一人35,000円かかるようなので、単純計算で、7億円余りの受験料収入が発生することになります。
また、大手進学塾の予想では、「578人の募集定員に対して、1000~3000人程度の合格者を出すのでは?」とのこと。
ということは、東洋大学への入学を希望する合格者の入学納付金の額もかなりの額になることが予想できますよね。
これほどの倍率のため、本命で東洋大学希望している生徒が受験することは少ないのかなと考えられるので、ほとんどが、さらに上の大学を目指す併願者であることが予想できると思います。
さらに、今回の入試による合格者の入学手続きについては、次のとおりです。
- 東洋大学への入学を決めている学生については、一括入学手続きを行い、期日までに納付金の納入手続きを行うこと。
- 他の大学などと併願で希望する学生については、2段階入学手続きを行い、まず初めに入学申込金を納付後、2月28日までに残りの納付金を支払う。
これだけを見ると、「一般的に併願する場合の流れとそんなに変わらないのでは?」と思ってしまうのですが、最終的な納付期限が2月28日となっています。
つまり、国公立大学や入試時期の遅い私立大学を第一志望にしている場合、合否が出る前に納付期限が来てしまうのです。
不安を少しでも解消するために、入学する可能性が低い大学であっても滑り止めとして納付金を収めざるを得ないですよね。
こういった点も、せこいと言われてしまう理由なのではないでしょうか?
いずれにせよ、これほどまでに志願者が集まることを東洋大学側が予想できたかどうかは分かりませんが・・・。
東洋大学新入試のメリット・デメリットを徹底調査!
今回、様々な方面で物議をかもしている東洋大学の新入試制度ですが、問題点ばかりなのでしょうか?
メリット・デメリットについて、徹底調査してみたいと思います。
メリット
- これまでの年内入試で実施されていた小論文や面接、集団討論等が実施されないため、通常の受験対策で合格を勝ち取れる可能性がある。
- 英語については、外部英語試験スコアが利用できるため、受験対策として英検等の外部英語試験を受けていた受験生については、入試当日の負担が減る。
- 年内に、滑り止めとして合格が勝ち取れれば、さらに上位の大学への受験対策に集中できる。
- これまで年内入試で求められていた探究活動や顕彰歴が必要ないため、学力は頑張ってきたけど、特別活動などでアピールできるものがない学生にとっては、コスパのいい入試である。
- 関東でも人気の高い大学であり、仮に、第1志望の大学に落ちたとしても、東洋大学で自分に合った学びのスタイルを取り入れることが可能。
デメリット
- 東洋大学を専願で希望する受験者にとっては、倍率が高すぎる。
- これだけの倍率なので、合格できる可能性は低いわりに、受験料は35,000円となっているため、経済的な負担が発生する。
- 東洋大学が第1志望校の受験生にとっては、入試の機会は増えるものの、一般入試よりもライバルが多く合格を勝ち取るのは難しくなる。
- 一般選抜中期・後期で実施されていた2教科入試は、2025年度から全廃。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、12月1日に実施された東洋大学の新入試制度について、制度の内容やネット上でせこいと言われている理由や、メリット・デメリットについて、徹底調査してみました。
- 東洋大学の新入試制度は、「学校推薦入試基礎学力型【併願可】」というもので、出身校を指定しない公募制で、併願が可能で、2科目の学力試験をもとに合否が決まる制度。
- この新入試制度がせこいと言われている理由については、募集人数578人に対して、志願者数2万人という高倍率であったため、「受験料収入や入学納付金収入目当てに制度を作ったのでは?」と感じた人がいたためと考察。
- メリット・デメリットについては、受験生の立場によっても違いはあると思いますが、面接や小論文がないため、受験者の負担が減るというメリットがある一方、倍率が高くライバルが増えるため、東洋大学を第一希望のしている受験生にとっては、不利に働く一面も・・・。
いずれにせよ、現在自身が置かれている立場や、志望校、今後の将来設計などを十分に考慮した上で、進学へのチャンスを少しでも増やせるような制度として定着していけばいいと願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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